FILE #03
Fさま
〜小さなことへの喜び〜
面倒くさいことが嫌いな人は沢山いると思います。しかし、その後の喜びの為や大切な人の為ならと思うと、その面倒くさいことも楽しんで出来る人もいると思います。私もその中の一人に変身しました、というよりただ今変身中であります。
以前より面倒くさい事が大の苦手でした。建築前までは予算があれば外構も全て業者さんに頼んでしまおうと考えていました。
ところが、予算の都合などで外壁の塗装や外構を自分でやることになりました。この仕事が容易ではなく、外壁塗装の際も少々へこたれそうになる事がありました。
しかし、一面塗って離れて出来具合を見てみると「ジワァ〜」っと込上げてくる感動で、着実に出来上がってくるわが家が可愛く思えてくる程の感動でした。建築中に塗装をしながら大工さんの仕事を毎日のように見学させて頂いたおかげで、今では余った建築材料で庭にログ風物置を作成したり、木製フェンスやレンガの花壇など事あるごとに自作するようになりました。
そして、完成した時の喜びは当たり前ですが、1日1日の進展で感動を得た程でした。この感動は、もし私が住宅メーカーやログハウス系以外の住宅を建築していたら味わえなかったのかもしれません。
某会社のテレビCMで「一生楽しむなら家を建てなさい」というセリフがあります。
このセリフは私の好きな言葉の一つで、ログハウスのためにある言葉だと思うぐらいです。
何故なら、一生手のかかる建物で、完成した時がピークではなく、完成した時から1年1年育てていく建物だからです。だから一生楽しめるのではないのでしょうか。
設計の段階では薪ストーブを設置する予定はなく、完成後に生活に余裕がある時に設置すればと考えていました。しかし、私の性格からしてストーブはもしかして設置せずに一生終わってしまうと思い、思い切って建築中に決断し設置しました。
薪ストーブを設置された先輩方同様に私もこの薪ストーブの虜になるまで、さほど時間はかかりませんでした。
最初は昔の風呂釜が横になっただけで、焚きつけも簡単、その後はただ薪を追加していけばいいと軽い気持ちでいました。しかし、風呂焚きのセオリーだった新聞紙に竹の枝は最初の数回でタブーだと実感しました。たかが鉄の箱、されど鉄の箱です。この鉄の箱と鉄の筒がこんなにも家を暖めてくれて、人の心も温めてくれるとは思ってもいませんでした。
確かにボタンを押せばピッ!っと鳴ってすぐに部屋を暖めてくれれば便利です。しかし、そこには人の心を温める火力は無いように感じます。火が上手く燃える喜び、真っ赤なおき火が出来た感動、些細なことで喜べるこの家に感謝しています。
先進国は途上国に比べて心が貧しいと言われたり、昔の暮らしは貧しかったが心は豊かだった、と言われる人も居ます。確かに現代は暮らしが豊かでも心は貧しいのかもしれません。物がありふれて些細な事では感動出来ないのかもしれません。でも、ログハウスを建てて私は些細な事でも関心を持てるようになり、感動を得ることが出来ました。わが家をログハウスにして良かったと本当に思います。
この感動が子供に伝わり自然への感謝の気持ちが宿るのを願い、明日も私は薪割りに没頭するでしょう。
★ログに住むようになって、生き方がアクティブになったとおっしゃるFさまご家族。
笑い声が聞こえてきそうな
素敵な写真をありがとうございます!
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